外交部(日本の外務省に相当)が1日、国立台湾護理健康大学(台湾北部・台北市)で、「中華民国木球協会(中華民国ウッドボール協会)」と共同で「第7回外交カップ・ウッドボール親善試合」を開催。外交部の謝武樵政務次長(副大臣)が始球式と表彰式を執り行った。試合にはニカラグアのWILLIAM MANUEL TAPIA ALEMAN大使、ソロモン諸島のJOSEPH WALEANISIA大使、エスワティニ王国の参事、南アフリカのROBERT SERAKI MATSEBE駐台湾代表、インドネシア観光省のAdilla主任ら、中華民国(台湾)における各国の外交使節団の代表及びその家族、台湾における各国の企業団体代表、スポーツ関係者、国際ロータリーの交換留学生、外交部の職員、台湾のウッドボール選手たち総勢約200人が集まってウッドボールを楽しんだ。
ウッドボールは、現在「国際ウッドボール総会(International Woodball Federation)」の会長を務める翁明輝氏が1990年に考案したスポーツ。簡単で覚えやすく、老若男女いずれも楽しめる。また、練習や試合の場所、道具の面でも柔軟性に富んでおり、「国民的スポーツ」として国内外に広められる運動だという。愛好家たちの努力により、「中華民国ウッドボール協会」は1997年に「中華民国体育運動総会(Republic of China Sports Federation)」に加盟、ウッドボールという独立したスポーツの協会として認められた。1999年には台北市内に「国際ウッドボール総会」も立ち上げ、同年に「アジアオリンピック評議会」の正式な競技に加えられた。28年間にわたる不断の努力により、現在では44カ国に「ウッドボール協会」が出来ており、台湾のスポーツ界による創意と貢献の代表的なケースとなっている。
「国際ウッドボール総会」の翁明輝会長はあいさつの中で、台湾で発明されたウッドボールで各国の人々と交流することで、国際社会における台湾の可視性を高められるよう期待した。台湾における各国外交使節団で団長を務めるニカラグアのWILLIAM MANUEL TAPIA ALEMAN大使も、ウッドボールを通じた親善交流は極めて有意義だと評価し、各国への普及の面で協力していく考えを示した。
外交部と「中華民国ウッドボール協会」が行う「外交カップ・ウッドボール親善試合」は今年で7年目。今年はニカラグアのWILLIAM MANUEL TAPIA ALEMAN大使に最優秀貢献賞、南アフリカのROBERT SERAKI MATSEBE駐台湾代表に最高人気賞、南アフリカのSibongile Mabasa駐台湾副代表と三等秘書に「美しい姿」賞、インドネシア観光省のAdila主任に最優秀スピリット賞が贈られた。
種目別ではミックスダブルスで外交部NGO国際事務会の頼銘琪執行長、男子ダブルスはソロモン諸島のJOSEPH WALEANISIA大使、女子ダブルスは外交部NGO国際事務会の頼銘琪執行長の夫人が優勝した。